今週は12月17日(月)に学校保健委員会を行いました。
「健康な体作り」をテーマとし,保健委員会の発表と医師の講演を行いました。5学年6学年の児童と希望された保護者の方が参加しました。
保健委員会からは睡眠のアンケート調査が発表されました。
①寝る前は何をしていますか(6年生はテレビをみる約50名 スマホをいじる約50名)
②何時くらいに寝ていますか(56年9時から11時がほとんど。56年共に25名くらいは11時以降と回答)
③布団の中に入ったらすぐに寝ていますか。(30分以内がほとんど)
④何時くらいに起きていますか(7時までに起床がほとんど)
⑤朝は気持ちよく起きていますか(起きているの回答と起きていないの回答がほぼ同数)
⑥自分は十分な睡眠がとれていると思いますか(ほとんどが十分とれている、まあまあとれているに回答)
この結果の中で,私は、気持ちよく起きられていないという児童が半数くらいでしたが,睡眠時間はまあまあ十分とほとんどの児童がとらえていることが気になりました。
この後,国立精神神経医療研究センターの綾部直子先生からお話をいただきました。
大きく三つの話をいただきました。
①ねているときの体の中のこと
②睡眠不足のよくないところ
③よくねるための技
まず,日本の子どもは世界の中でも睡眠時間がかなり短い国の一つだそうです。日本の大人たちも同様だそうです。これは初めて知りました。
寝ているとき体は体を休め,頭を休め,次の日の準備をしています。充電をしています。いい睡眠をとることで,次の日が元気に過ごせます。人は体内時計を持っています。ちゃんと睡眠をとり気持ちよく同じ時刻に起きることで体内時計が動き始めます。体内時計がちゃんと動くことが,元気な一日には大切です。学校がないから寝坊しようというのは体内時計がくるってしまうのでよくないそうです。いつもと2時間以内の差くらいにおさめたいところです。
睡眠不足のよくないところは,頭の力,気持ちのコントロールがしにくくなり,いらいらしたりします。またやる気や楽しい気持ちが少なくなってしまします。睡眠はその人が十分なパフォーマンスを発揮するのに必要なのです。適切な睡眠時間は人によってちがうという話がありました。学校で眠くならないように睡眠時間をとるのが目安だそうです。
よく寝るためには
①朝同じ時刻に起きて、太陽の光をあびる
②朝ご飯を食べる
③昼間に体を動かす
④夜,寝る前に光に当たり過ぎない。スマホ,テレビは寝る30分から60分前には止める。
⑤布団の周りの環境を寝やすいようにする。(片付ける。照明の調節)
⑥お風呂は早めにはいる。寝る2時間前くらい
⑦心配事や不安なことは布団にもっていかないでお家のひとや先生に相談する
学校から帰り,やりたいことややらなければいけないことをやって,のこりが寝る時間と考えがちですが,睡眠を考えると,「僕のベストの睡眠時間は9時間だから,学校から帰っての4時間でやらなきゃいけないことややりたいことを調整する」というように考えることになります。
本校が目指す「かしこく・すこやかに」は正しく判断し行動すること,健康でありよりよく生きようとする活力であり,未来の幸せのために児童に身につけてもらいたいこととして大切にしています。
子どもにとってちょうどよい睡眠の時間はどれくらいなのか。本人とお家の人とで考えてみていただきたいと思いました。
また,睡眠の話は大人も同じです。お家の人も自分の健康を気遣ってみましょう。
校長 石原一幸