2019年3月2日土曜日

日々感動 日々進新 NO41














2月27日(水)に3学年が海苔漉き体験学習を行いました。

 小学校の海苔漉き体験学習は,市川市魚食文化フォーラム実行委員会と市川市行徳支所地域整備課の協力にて運営されている事業です。水産業への理解を深めるとともに,市川市の地場産業である海苔づくりの歴史や現状を知ってもらうために,昔ながらの海苔の手すき体験を行ってきています。申し込みのあった27校の中で本校は実施される15校に選ばれ体験学習が実現しました。当日,天候が心配でしたが,曇り空で実施ができました。20名弱の保護者の方の協力がありがたかったです。

 普段の食卓にある海苔。それを実際につくる工程を子どもたちは,体験を通して,知ることができます。

 まずは,飛行機包丁と呼ばれる道具でまな板の上においた用意された海苔を細かく刻みます。樽に刻んだ海苔と水を入れよく混ぜます。漉き箱に適量とり,海苔漉き台の海苔簾の上においた漉き枠のなかに漉き箱を素早く返して海苔を流し込みます。漉き枠を外すと海苔簾の上には四角い海苔が残ります。これを障子干しの突起にひっかけて干します。

 学習の場としては三つ用意されていました。

一つは,のりがどのあたりでとれるのか,とれたのりはどのような形,大きさなのかを知るところです。写真や地図,専用のものさしなどが用意されていました。私が行った時にここを担当していた保護者の方の説明が大変上手で,そちらにも驚きました。

二つ目は,海苔を細かく刻むところです。飛行機包丁は2本用意されていました。一人30回くらい包丁をつかって刻む体験をしました。

三つ目が,海苔を漉くところです。全部で3か所用意されていました。均等に海苔が広がらない時は薄いところに海苔を足して整えました。

講師で来ていただいた藤原孝夫さんは妙典にお住まいの方。私が週末妙典に行くときに以前から声をかけていただいていた方。昭和30年ころから海苔の仕事を始め,平成になって最近まで続けられていたそうです。藤原さんが海苔の仕事を始めた頃,海苔の作り方は,子どもたちが体験学習でやってみた方法だったそうです。一枚一枚を手作業で作っていたそうです。

保護者の方のご協力により,スムーズに活動ができました。ありがとうございました。おかげさまで,どの子も海苔漉きができて満足をしていました。海苔づくりの伝統的なやり方を経験させられたことがうれしいです。

 

                   校長 石原一幸